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求人を出す前に知っておきたい、医師が重視するポイントとは

クリニックの開院にあたって急務となるのが、「スタッフの確保」です。クリニックの建物が立派でも、多くの患者様を獲得できる見込みがあったとしても。スタッフがいなければクリニックの開院~運用はできません。

ここでは特に「医師の求人」に焦点をあてて、「医師を獲得するためにはどのような求人情報を作らなければならないか」を考えていきます。

求人を出す前に知っておきたい、医師が重視するポイントとは

医師の多くは、人材紹介会社を利用して転職している

転職を考えている医師の多くは、人材紹介会社を利用して転職をしており、「2人~3人に1人が、人材紹介会社を利用して転職している」という統計結果があります。

この結果を踏まえれば、「引き抜きたい医師がいる」「知り合いの医師が、転職先を探している」という場合を除き、「人材紹介会社に求人情報を登録する」といったやり方が現実的だといえるでしょう。医師の転職が決まった場合は手数料を払う必要がありますが、「早く人を取りたい」ということであれば、この方法がもっとも手っ取り早いといえます。

ただし、医師の人材紹介平均手数料は342万円のコストがかかります。「クリニックの開業にお金がかかるから、それだけの負担をするのは難しい」という場合は、ほかの方法を考える必要があります。「完全無料型の求人広告を出す」「知人に声を掛ける」などです。

この方法も、実は有用性が低くないものです。実際に、医師の5人に1人程度が「求人情報で自分で求人情報をあたっている」「知人の紹介で転職先を探している」と答えています。

医師が一番重要視しているのは「勤務内容」

次に、「それでは医師は、どのような点に注目して転職活動をしているのか」について見ていきましょう。

突出して多いのは、「勤務内容」で、これが全体の6割近くを占めています。意外に思われるかもしれませんが、「給与」を重要視している人は意外と低く、15パーセントを切っています。また、「通勤しやすさ」も11パーセント程度にとどまっていて、「オンコールや当直」などは7パーセント以下、「福利厚生」も1.5パーセント程度にとどまっています。

このことを踏まえれば、医師に対して有用なアプローチをしていこうとするとき、「勤務内容をどのようにして伝えるか」が重要になってくることがわかります。

求人を出す前に知っておきたい、医師が重視するポイントとは

年間の休日数や仕事の内容、自クリニックの強みなどを余さず伝えましょう。たとえば「専門医取得のサポートができる」「経験不問」「託児施設あり」「時短勤務あり、残業無し」などのようなものです。また、医師のなかには「第二の医師人生をどこで過ごすか迷っている」という人もいるため、「60歳/65歳以上歓迎」などの文言も、訴求要素になりえるでしょう。

なお、「高年収」を謳う場合は、具体的な数字を示すようにします。現在の医師向け転職エージェントサイトなどでは、年収1800万円を高収入の基準のひとつとしているため、これより高い年収を約束できるかどうかも一度考えてみるといいかもしれません。
なお、「駅近」「マイカー通勤OK」などのように、通勤しやすい環境にあるクリニックならば、これを書き添えておくのも有用です。

私たち株式会社メディカルコンサルティングでは、医師・看護師の人材紹介を行っています。「クリニックを開きたいけれど、人材が足りない」「クリニックを運営しているが、医師が辞めてしまった」などのようなお困り事の相談は、ぜひご相談ください。