What’s new新着情報

競合クリニックとの戦い方を考える

新しくクリニックを開く場合、「既存のクリニックとの競争」「既存のクリニックとの戦い方」は当然意識しなければなりません。
ちなみにこの「競合クリニック」の対象となるのであれば、都心部ならばおおよそ半径1キロ圏内、都心部以外ならばおおよそ半径4キロ以内に存在する同じ科のクリニックを指します。

このようなライバルクリニックとの戦い方について考えていきましょう。

「患者様は何を見ているか?」を考えることが一番大事

競合クリニックとの戦い方を考えるときに、もっとも重要になるのは、「そもそも患者様は何を見ているか」をしっかりと見据えることです。クリニックの運営にはお金も人手もかかるため考えなければならないことは多くありますが、まず必要なのは、「患者様は、何を基準にクリニックを選んでいるか」の視点を持つことです。

自分の住んでいる(あるいは通勤・通学)の圏内に、同じ科のクリニックがある場合、患者様は以下の点を参考にして、通うクリニックを決めます。

  • 医師の力量や設備
  • クチコミ
  • 診療曜日と診療時間
  • 混み具合
  • 通いやすさ

次の見出しでは、これについて一つずつ解説していきます。

患者様のニーズに合わせて、アピール方法も変えていく

・医師の力量や設備

「そこの医師が確かな力を持っているか」「新しい設備を使っているか」は、患者様が気にする点のうちのひとつです。特に、「今まで既存のクリニックに通っていたが、そこの設備が古くて、治療に限界がある」「古いタイプの注射針を使っていて、痛みがひどい」などのように、今までのかかりつけのクリニックに不満を持っている人の場合は、力量があって新しい設備があるクリニックに積極的に鞍替えしてくれるでしょう。
また、「専門医の資格を持っている医師が担当する」などのアピールも効果的です。
ただし医療広告ガイドラインの定めにより、優位性(「〇〇地区で一番新しい機械を使っています!」などの表記)はNGとされてしまうことがあるので注意が必要です。

・クチコミ

医療広告ガイドラインでは、クリニックのホームページに直接患者様の口コミを載せることは認めていません。
しかしサイジニア株式会社がとったアンケートでは、「クリニックを選ぶ際に、口コミを重視する」と答えた人が全体の4割近くに上りました。そのため、「クリニックを探している人は、まずは口コミを見る」と考えて間違いがないでしょう。
口コミの評価を良くするためには、クリニックが積極的に患者様に関わり、良い診断・丁寧な対応をしていくことが何よりも大事です。また、「ホームページに書かれていた情報と、実際の運営状況(診療時間など)が違う」は大きなマイナスになるので、口コミで指摘された内容を自院のホームページにFBしていくことも重要です。

出典:DOC WEB「病院・クリニック選び」に関するアンケート調査から見えた選び方の基準」
https://doctokyo.jp/mnews/200818/

・診療曜日と診療時間

「クリニックに通いたいけれど、時間に都合がつかない」という人は意外と多いものです。そのような人にとって、「日曜祝日でも診察している」「仕事帰りにも行ける」などのようなクリニックは、それだけでそのクリニックを選ぶ理由になり得ます。
現在のクリニックは土曜日の午前中までは診察をしているというところも多いかと思われるため、日祝日に開いていることの方がアドバンテージになるでしょう。また、「19時はギリギリ間に合うが、20時、可能なら21時までやっているとありがたい」という人も多くいます。

ただ診療時間を長くするとスタッフの負担も増えますから、兼ね合いは重要です。

・混み具合

多くの人は、クリニックの待ち時間を嫌います。最初に行くときは覚悟していきますが、あまりにも混んでいるようなら、多少ほかの点に不満があっても、ほかのクリニックに移ってしまうこともよくあります。
この「混み具合」を、病院側が完璧にコントロールすることはなかなか難しいものです。ただ、医師の数を増やしたり、オペレーションを見直したり、便利なシステムを導入したりすることで、ある程度改善は見込めます。

・通いやすさ

最後に「通いやすさ」も見ておきましょう。
「最寄り・通勤通学に使っている駅から、歩いて行ける範囲にある」「郊外で大きな駐車場がある」などのようなクリニックは、やはり集患に有利です。
立地や土地の広さの関係で駅前にオープンできなかったり、自院で駐車場を確保することが難しかったりする場合もありますが、その場合は、近隣の駐車場のパーキングチケットをお渡しすることである程度フォローができます。

上記のようなアピール方法を有効に活用し、貴院が競合クリニックと戦うために最適なアドバイスをさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。