美容クリニックは、一般的なクリニックとはその性質が大きく異なります。保険診療・健康になるための医療を提供することを目的とするクリニックとは異なり、自由診療・美しくなるための医療を提供することを目的としているため、患者様の希望に寄り添う姿勢が求められます。
そして、患者様の希望に寄り添うためには、「どのような治療が求められているか」を知っておかなければなりません。

年代によって異なる、「求められる治療」
「美容クリニックの患者様」と一口にいっても、年齢層は非常に幅広いものです。そして、年齢によって求められる治療が異なります。
10代~20代でもっとも人気が高いのは、「肌のケア」です。美容成分を肌の奥にまで浸透させる施術や、光を使った美白治療、そしてケミカルピーリングが特にニーズの高いものです。
20代~30代でも、肌にアプローチできる施術が人気であることは変わりありません。しかし10代~20代の層とは異なり、この年代になると、加齢に伴うシミやたるみ、シワなどの悩みを解決できる施術を患者様は求めるようになります。そのため、光による治療やケミカルピーリングのみならず、自然治癒能力を高めるダーマペンなどもランクインしてきます。
30代~40代は、HIFU治療を希望する患者様が増えたり、レーザーによってくすみ・毛穴・シミの悩みを解消したいと考える患者様が増えたりするでしょう。「今ある肌の悩みを改善したい」と考える患者様にアプローチできるプランの提案が求められるようになってきます。
40代~50代に入ると、ケアをきちんとしていた人であってもどうしても肌のハリツヤが失われてきてしまいます。そのため、肌を若々しく保つためのヒアルロン酸注入や、糸リフトやボトックス注射といったより直接的なアプローチができる施術の需要が高まってきます。
また、こけてしまった頬を補うための脂肪注入施術を望む人も増えてくるでしょう。
出典:
品川スキンクリニック「年代別!人気メニューランキング特集」
RENATUS CLINIC「50代やってよかったやるべきおすすめ美容医療ランキング」
医療法人涼葵会「20代〜60代のやってよかった美容医療をランキング形式で紹介!各施術の特徴やメリット・デメリットなどを解説」
自院の患者様の年齢やニーズにあったプランを提供することが重要

美容クリニックを訪れる人のほとんどが女性であり、またもっとも利用する人が多い世代は20代(1位)~30代(2位)。そのため、上の「年代別の施術メニュー」を参考に、20代~30代の女性をターゲットにした施術メニューを用意することが求められます。
ただ、美容クリニックごとにメインターゲットとする年齢層は異なります。
「30代が中心だが、20代よりも40代の方が多く通っている」「初回カウンリングを受けてくれる人のなかでもっとも多いのは、30代後半~40代前半である」という美容クリニックもあることでしょう。このような美容クリニックの場合は、ホームページのメイン画面にはいわゆるアラフォー世代に人気のプランを吸えることが有効といえます。それ以外の年齢層にニーズの高いプランを提示することももちろん無駄ではありませんが、「目立つところにどのような情報を入れるか」によって、集客力は変わってくるはずです。
患者様は、足を運んだ時に問診票に年齢(生年月日)を書くことになります。これらを参考にしながら、自院のターゲットや、自院に求められている情報を精査していくとよいでしょう。
私たち株式会社メディカルコンサルティングは、医療のなかでも特別な性質を持つ美容医療を扱う美容クリニック様の運営のお手伝いをしています。「何をどのように打ち出せばよいのか」に迷ったら、ぜひ私たちにお聞きください。