美容クリニックにとって大切なことは、「新規の患者様を獲得すること」「リピーターを獲得すること」です。そしてこのような美容クリニックであるためには、「どのようなことを患者様が求めているか」を把握し、その患者様の気持ちにアプローチできる自院の打ち出し方を考えなければなりません。
ここでは、美容クリニックに求められるアピール方法について解説していきます。

美容クリニックは「医療機関であること」をまず意識する
美容クリニックは医療機関であるにも関わらず、「病気を治すこと」をメインにしているわけではないという特異性があります。しかし人の体にメスを入れ、針を入れるところですから、当然信頼できる場所である必要があります。
1.専門医もしくは経歴が長い医師がいるのならそれをアピールする
専門医・指導医などがいるもしくは経歴が長い医師がいるのならば、それをまずアピールします。
特にメイン執刀医や院長の場合は、ある程度長めにその経歴を書いておくとよいでしょう。
2.自院のアフターケアや特徴を書いておく
「1人の医師が、カウンセリングから執刀、アフターケアまで一貫して行う」「365日24時間、緊急サポートを行っている」「相談は、院長が直接受け付けている」などのように、特徴的な治療方針・アフターケアがあるのならば、それも記載しておきます。
「当院のアフターケアについて」「当院の施術体制について」などのように、独立したページを設けてもよいでしょう。
3.分かりやすい説明を徹底する
専門知識を持つ医療従事者にとっては当たり前と思える知識であっても、そのページにアクセスする人の多くは詳しい知識を持たない一般の人たちです。
そのため、施術方法などは、意識して分かりやすい言葉を選び、図解などを入れて丁寧に解説していかなければなりません。特に二重手術のように、「目的は同じだが、やり方が異なるもの」に関しては、違いを明確にしたうえでそれぞれの術式の特徴とメリットを詳しく書きましょう。
4.ダウンタイムやリスクの告知
ダウンタイムやリスクの告知を行うことは、自院にとってマイナスにはなりません。むしろ誠実な告知をしているということで、プラスにとらえられます。
ダウンタイムやリスクの告知を行うときは、「腫れがひくまで3日~1週間程度」などのように、わかりやすく具体的な数字を用いると効果的です。
また合わせて、「痛み止めを処方する」「異常があったらすぐにご相談を」などのように書いておくと、安心感を与えられます。
施術のこと以外にも気にすべきところがある

医療機関として施術のことを丁寧に解説することはもちろん大切ですが、それ以外にも留意すべきところはあります。
5.ビフォアアフター画像の取り扱いは慎重に
美容クリニックにとって、いわゆるビフォアアフター画像は非常に大きな意味を持つものです。
しかし医療広告ガイドラインにおいて、ビフォアアフター画像の掲載については制限が設けられています。「施術前の写真」「施術後の写真」のみを載せることは禁じられているため、これを掲載する場合は、施術の内容の説明や副作用、費用などの詳細も一緒に記載する必要があります。
6.強引な勧誘は厳禁
現在の美容クリニックは、多くの場合「カウンセリングは無料」としています。美容クリニック側からすれば、契約に至らなければ、カウンセリングをした時間がそのまま無駄になってしまうことになります。
しかし強引な勧誘を行ったり、「今日契約すれば安くなる」などの案内をしたりするのは自院のイメージ低下につながりますし、消費者契約法に違反していると判断されることもあります。
7.「接客業」であることも忘れない
美容クリニックは医療機関であると同時に、接客業としての性質も持ちます。また現在は、丁寧ではない対応をした場合、すぐに口コミなどで悪い噂が広がってしまいます。
そのため、患者様に対しては極力分かりやすく、かつ丁寧に接しましょう。またこれは医師に限った話ではなく、受付のスタッフなども守らなければならない点です。
美容クリニックはほかのクリニック以上に、患者様からの評価が大切になってくるところだといえます。
新規およびリピーターの患者様を獲得するためにも、「何が求められているか」「どのようなアピールをすればよいか」を考えていきましょう。
私たち株式会社メディカルコンサルティングでは、貴院の運営だけではなく、イメージアップがはかれるアピール方法の提案もしています。患者様に愛される美容クリニックになるためのお手伝いを、ぜひ私たちにお申し付けください。